道元禅師『現成公案』より

人のさとりをうる、
水に月のやどるがごとし。
月ぬれず、水やぶれず。
ひろくおほきなるひかりにてあれど、
尺寸の水にやどり、
全月も弥天も、
くさの露にもやどり、
一滴の水にもやどる。
(道元禅師『現成公案』より)

自然、空、たそがれの画像のようです
バラ、自然のクローズアップのようです
花、自然のクローズアップのようです

訳: さとりを得るということは、水面に月が映ることと似ています。
月は水に濡れることがなく、月の大きさで水が溢れるということもありません。
光というものは無限に広く大きなものですが、
ほんの僅かな水に映り、月も大空も、 草の葉の上の露にも、
一滴の水にもうつるものです。

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